はじめに
「広島の実家を相続したけれど、遠方に住んでいて管理ができない」
「久しぶりに帰省したら、庭が膝の高さまで雑草に覆われていて絶句した……」
北広島町周辺でも、こうした相談が私たちのもとに寄せられるようになりました。相続した実家や空き地を放置してしまうのは珍しいことではありませんが、そのままにしておくと近隣との関係悪化や経済的な不利益を招くリスクがあります。
敷地の荒廃は、放置すればするほど解消するためのコストが跳ね上がるのが現実です。早めに手を打つほど、選択肢も多く費用も抑えられます。
相続した実家の敷地、放置するとどうなる?

「誰も住んでいないから、少しくらい荒れていても大丈夫だろう」という考えは、今の時代通用しなくなりつつあります。
まず深刻なのが近隣トラブルです。背丈以上に伸びた雑草は、ハチやヘビ、ムカデといった害虫・害獣の温床になります。広島県に多い「まさ土(花崗岩が風化した土)」は植生がなくなると大雨で流出しやすく、道路や隣地の側溝を詰まらせる原因にもなりかねません。
空き地は不法投棄の標的にもなります。一度ゴミが捨てられると「ここは管理されていない」と判断され、連鎖的に粗大ゴミが投げ込まれるようになります。その撤去費用は、すべて所有者の負担です。
行政面でも注意が必要です。2015年に施行された「空き家対策特別措置法」により、管理不全とみなされた物件は「特定空家」に指定される可能性があります。指定を受けると、住宅用地としての固定資産税の優遇措置(最大6分の1に減額される特例)が解除され、翌年から税金が数倍に跳ね上がることもあるため、経済的なダメージは無視できません。
まず何から手をつける?敷地整備の3つのステップ

ステップ1:現状確認と方針決定(売却・活用・管理のみ)
最初に決めるべきは、その土地を「どうしたいか」という着地点です。将来的に売却したいのか、駐車場や資材置き場として活用したいのか、それとも当面は更地のまま近隣に迷惑をかけない程度に維持したいのか。
目的が曖昧なまま工事を始めると、過剰な整備で費用がかさんだり、逆に不十分でやり直しが発生したりと無駄な出費を招きます。売却予定なら「買い手がつきやすい見栄えの良い更地」に、活用予定なら「車両の重さに耐えられる造成」にと、ゴールによって工事内容はまったく異なります。
ステップ2:草刈り・伐採・不要物の撤去
方針が決まったら、まずは敷地の「見通し」を確保するところから始めます。
草刈り機での除草に加え、庭木が巨大化している場合は伐採(ばっさい)や、根っこから抜く抜根(ばっこん)が必要です。古い物置や壊れたフェンス、庭石といった不要物も撤去することで、土地本来の形状が見えてきます。この段階で初めて、正確な測量や次のステップの見積もりが出せるようになります。
ステップ3:用途に応じた整地・造成
見通しが良くなったら、いよいよ本格的な土木工事です。雑草対策として防草シートを敷いて砂利で覆う比較的軽めの工事もあれば、家を建てるために土を盛って固める本格的な造成工事もあります。
庭の一部をつぶして駐車スペースを確保するケースは特に多く、解体から舗装までの一連の流れについては庭を駐車場にリフォームする費用と流れで詳しくまとめています。
なお、元々が田んぼや畑だった土地を宅地にする場合は、農地転用の手続きに加えて軟弱地盤への対策が欠かせません。こちらは田んぼや畑を宅地にする地盤造成の費用と注意点をご参照ください。
整地・造成工事の種類と費用の目安

費用は土地の状態や工事の範囲によって大きく変動しますが、ここでは一般的な単価の考え方をお伝えします。
1. 草刈り・伐採・不用品撤去
単純な草刈りであれば、1平方メートルあたり数百円程度から依頼できます。ただし、木が巨大化している場合や大量の残置物がある場合は、処分費が別途かかります。特にこの「処分費」は近年全国的に高騰傾向にあり、見積もり時に確認しておきたいポイントです。
2. 表土すき取り+整地
「すき取り」とは、雑草の種や根が含まれている表面の土を数センチ削り取る作業です。これを行うことで、その後の雑草の発生を大幅に抑えられます。削り取った土(残土)の処分費を含め、1平方メートルあたり数千円程度が目安になります。
3. 砕石(さいせき)敷き均し
整地した後に砕石を敷き、機械で締め固める工事です。ぬかるみ防止になり、駐車場としての利用も可能になります。仕上がりの厚みにもよりますが、1平方メートルあたり数千円の追加費用が目安です。
4. 造成(盛土・切土)
土地に高低差がある場合や、地盤が著しく軟弱な場合は、より大規模な工事が必要です。
地盤が軟弱なまま建物を建てると、不同沈下(建物が傾くこと)を引き起こすリスクがあります。その場合の補強工事については地盤改良の必要性と費用で解説しています。
また、敷地に高低差がある場合は、土が崩れないよう壁を設ける「土留め(どどめ)」が必要です。工法の選び方や費用は土留め工事の種類と費用をご確認ください。
知っておきたい補助金・制度

相続登記の義務化(2024年4月〜)
これまで任意だった相続登記が義務化されました。放置すると過料の対象になるだけでなく、いざ売却したい時に手続きが煩雑になり、整備そのものが遅れる原因にもなります。敷地整備の第一歩として、まずは権利関係の整理から取りかかることをお勧めします。
自治体の補助金制度
北広島町をはじめ、広島県内の各市町では「空き家解体補助金」や、危険な崖地の整備に対する補助金制度を設けている場合があります。条件は自治体ごとに異なりますが、費用の3分の1から2分の1程度が補助されるケースもあるため、着工前に役所の窓口へ確認しておくと安心です。
千代田建設にご相談ください
千代田建設は、広島県北広島町を拠点に、広島・島根・山口の広いエリアで地域の基盤を支えてきました。
私たちの強みは、公共工事で培った施工管理の精度と、草刈り・解体から造成・擁壁・舗装まで自社で一括対応できるワンストップ体制です。「どこが境界かわからない」「何から話せばいいかわからない」という段階でも構いません。現場を熟知したスタッフが直接現地に伺い、土地に合った整備プランをご提案します。
遠方にお住まいのオーナー様には、現地の写真付き報告書をお送りしながら進めるため、一度も来られなくても完了まで対応可能です。
実家の敷地がストレスの種になってしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。
千代田建設株式会社
広島県山県郡北広島町有田1-1
電話:0826-72-4137

