はじめに
長年住み慣れた実家や空き家を解体し、ようやく更地になった。これで一安心……と思いきや、「あれ?思っていたよりも地面がデコボコで汚いな」と戸惑う方は少なくありません。
解体直後の土地は、家の基礎があった場所が窪んでいたり、地中に細かなコンクリートの破片が混ざっていたりと、そのまま次の活用に進められる状態ではないのが実情です。放置すれば雑草の温床になり、いざ売却や建築をしようとした際に余計なコストが発生することもあります。
解体業者の「整地」と土木業者の「整地・造成」は別物

「解体工事の見積書に『整地込み』と書いてあったのに、仕上がりがガタガタなのはなぜ?」というご相談をよくいただきます。
一般的な解体業者が行う整地は、あくまで「建物を壊した後のガラ(廃材)を撤去し、表面を重機のバケットでならす」ところまでです。これを「粗整地(あらぜいち)」と呼びます。
一方で、私たちのような土木業者が行う整地・造成は、「その土地を次にどう使うか」を基準に地面を造り込む作業です。具体的には、以下のような内容が解体業者の整地には含まれていないことがほとんどです。
- 地盤の締め固め:重い機械で地面を転圧(てんあつ)し、沈まない強固な地盤にする
- 勾配(こうばい)設計:雨水が溜まらないよう、道路や側溝に向けてミリ単位で傾斜をつける
- 細かな不純物の除去:地中30cm〜50cm程度まで掘り起こし、基礎の残りや配管、コンクリート片を徹底的に取り除く
- 排水処理:U字溝などの側溝を設置し、土地全体の水はけを確保する
解体業者の仕事が「マイナスをゼロにする」ことだとすれば、土木業者の仕事は「ゼロをプラス(活用できる状態)にする」ことです。この違いを知らないまま粗整地で終わらせてしまうと、後々の追加工事でかえって高くつく場合があります。
解体後の土地、こんな状態になっていませんか?

粗整地で終わらせた土地には、時間が経つにつれてさまざまなトラブルが出てきます。
デコボコで水たまりができる
基礎を抜いた後の穴に適切な土を入れ、しっかり踏み固めていないと、そこだけが窪んで大きな水たまりになります。広島に多い「真砂土(まさど)」は水を含むとぬかるみやすく、一度水が溜まるといつまでも乾きません。ぬかるみが長引く土地の対策については土地のぬかるみの原因と対策で詳しくまとめています。
地中に「ガラ」が残っている
表面上は平らに見えても、土を数センチ掘ると古いレンガやコンクリートの破片が出てくる土地は「不完全な整地」です。不動産売却の際に「地中埋設物あり」とみなされ、資産価値を大きく下げる原因になります。
地盤が軟弱で沈下する
家を壊した直後の地面は、土がふかふかの状態です。しっかりとした転圧を行わないまま新しい建物を建てようとすると、地盤調査の結果が悪くなり、高額な地盤改良が必要になるケースがあります。地盤補強が必要になった場合の費用や工法については地盤改良の必要性と費用をご確認ください。
用途別に必要な整地・造成工事の内容
土地をどう活用するかによって、求められる整地のレベルは大きく異なります。
売却目的:買い手がつきやすい整地の水準
不動産売却を考えているなら、「清潔感」と「安心感」が決め手です。地中のガラを徹底的に除去し、表面をきれいな山砂などで仕上げる「化粧整地」を行うことで、内覧時の印象が大きく変わります。フラットで硬い地面に仕上がっていれば、買い手も「地盤補強費が抑えられそうだ」と安心できます。
駐車場活用:砕石整地から舗装の工程
駐車場として貸し出す、あるいは自分で使う場合は、車の重量に耐える耐久性が求められます。単に土を平らにするだけでなく、砕石を敷き詰めて固める「路盤工事」が必要です。砂利や土の駐車場からコンクリート・アスファルトへの舗装リフォームについては駐車場リフォーム(砂利→舗装)の費用とメリットで工程や費用を解説しています。
新築予定:地盤調査から造成の流れ
同じ場所に新しい家を建てるなら、建築確認申請の前に地盤を安定させる必要があります。元々の地盤高が足りない場合は「盛土(もりど)」、高すぎる場合は「切土(きりど)」を行い、宅地として最適な状態に整えます。農地からの転用を伴う場合は手続きや地盤対策が異なるため、田んぼや畑を宅地にする地盤造成の費用と注意点もあわせてご参照ください。
敷地に高低差がある場合は、隣地へ土が崩れないよう擁壁(ようへき)の設置が必要になることもあります。広島県のがけ条例との関係についてはがけ条例と擁壁工事の必要性で解説しています。
当面管理のみ:最低限の整地+防草シート
すぐに使う予定がない場合でも、放置は避けたいところです。最低限の不純物を取り除いた後、高品質な防草シートと砂利で覆っておくことで、毎年の草刈りストレスから解放され、近隣からの苦情も防げます。
費用の目安と見積もりのポイント

整地・造成工事の費用は、土地の広さと「土をどれだけ動かすか」で決まります。
- 標準的な整地(転圧仕上げ):坪あたり 2,000円〜5,000円程度
- ガラ撤去を含む入念な整地:坪あたり 5,000円〜10,000円程度
- 盛土・切土を伴う大規模造成:100万円〜(高低差や土量による)
見積もりをチェックする際に特に注意していただきたいのが、「残土処分費」が含まれているかどうかです。地面を平らにするために削った不要な土や、地中から出たガラの処分には、運搬費と処分場への支払いが発生します。この項目が曖昧な見積もりは、後から追加請求につながるリスクがあるため、必ず内訳を確認してください。
千代田建設にご相談ください
私たち千代田建設は、広島県北広島町を拠点に、公共工事で培った造成技術を一般のお客様にも提供しています。
「解体したけれど、この地面のままで大丈夫だろうか」「雨が降ると水たまりができて困っている」など、土地に関するお悩みはお気軽にご相談ください。千代田建設では造成から擁壁、舗装までワンストップで対応できるため、複数の業者に分けて発注する手間やコストを抑えながら、土地のポテンシャルを最大限に引き出すプランをご提案いたします。
広島・島根・山口の広いエリアで、現場を熟知したスタッフが直接現地に伺い、診断いたします。
千代田建設株式会社
広島県山県郡北広島町有田1-1
電話:0826-72-4137

